事例紹介

症状：

テニスをしていて、フォアハンドでボールを打った際に腰を負傷。

鍼をするのは初めてだったが、知人に｢鍼がいいよ｣とすすめられて来院。

慢性的に腰痛がありコルセットを時々使用しながら日常生活を過ごしていた。

施術経過：

1回目

状態を確認したところ、腰の筋肉の肉離れ(ぎっくり腰)が疑われた。

股関節周囲～下肢にかけての緊張が強く、骨盤・背骨のゆがみもあった。脚の長さの左右差が1㎝ほどあった。

動きとしては、前かがみや立ち座り、階段などで痛みが出ていた。

まずは、肉離れを起こしているところの修復を早めるために鍼施術を行った。

肉離れの場合、無理に動かすと傷口が広がり状態が悪化する恐れがあるので、初回は腰～お尻、下肢の緊張を手技で緩め、軽いストレッチを施した。

施術後は前かがみが少ししやすくなったが痛みは残っていた。

筋肉の緊張を緩めたことで骨盤・背骨のゆがみが少し整い、脚の長さの左右差が軽減。

自宅での注意点、使っていたコルセットの付け方を確認し終了とした。

2回目(初回から5日後)

コルセットをしながらであれば、日常生活での痛みをほぼ感じなくなっていた。

負傷していたところを押しても鋭い痛みは無く、コルセットを外しての前かがみはもう少し突っ張る感じが残る程度であった。

ゆがみは前回の施術前ほどひどくはなっていなかった。

前回と同じように腰の筋肉を中心に鍼を行ない、手技で筋肉の緊張を緩めながら歪みを整えていった。

施術後、脚の長さは揃い、前かがみでの突っ張る感じも改善していた。

コルセットを着けたままだと、筋力が弱くなり、また関節の動きが硬くなるため、少しずつ付ける時間を短くしていくように指示をだした。

3回(初回から12日後)

コルセットもすこしずつ外しながら、痛みなく生活ができていた。

筋肉を押さえての痛み、前かがみの痛みも消失。歪みもほぼ無く、脚の長さも揃っていた。

これまでと同じように施術を行い、自宅でのストレッチ、トレーニングなどを再確認。コルセットも完全に外してみるように指示を出して、テニスも少しずつ強度を上げながら再開を許可。

次回施術は少し間隔をあけて様子をみることにした。

4回目～(初回から26日後)

コルセットを完全に外して痛みなく生活ができている。テニスも再開できた。

筋肉に少し疲労が出ているが、歪みは出ずに過ごせている。

施術を行い、今回で終了とした。

その後も再発しないように、定期的にメンテナンスを行ないに来院している。