美容鍼

鍼をすることで、筋肉や皮膚の血流が良くなります。

その結果、筋肉の拘縮が和らぎシワが目立ちにくくなるというわけです。

また、血流がよくなることで肌の血色が良くなったり浮腫も解消されやすくなります。

他にも、鍼の刺激で筋肉が引き締まることで、たるみの改善も期待できます。

更に、皮膚に鍼をすることで、皮膚の一番表面にある角質層に穴を開けます。

そうすることで、化粧水や美容液などの吸収が格段に上がると言われているのです。

角質層には、皮膚表面から水分や化学物質、ウイルス、細菌などの侵入を防ぐ働きがあり、

化粧水や美容液の吸収も妨げられてしまいます。

また、鍼が真皮層まで達すると、鍼によって真皮層は損傷されます。

そうすると、皮膚は損傷されたところを修復しようとする自然治癒力が働くのです。

その際に、古くなったコラーゲンを破壊し、新しいコラーゲンが産生されていきます。

コラーゲンが産生されることで、皮膚に厚みが増し、これが肌のハリに繋がります。

真皮層にはコラーゲン繊維とエラスチン繊維と呼ばれる組織があり、これらが皮膚の耐久性と弾力性を担っているのです。

皮膚の老化には、皮膚内のコラーゲンとエラスチンの減少が最大の要因だと言われているので、美容鍼は肌の若返りとアンチエイジングの効果が期待できます。

美容鍼をすることで、1回でも起こる変化はあります。

しかし、美容鍼の最大の魅力は肌質の改善。

その効果を最大限引き出すには継続することが重要になってきます。

通常、表皮は42日間(6週間)の周期で全て作り変わります。

この代謝プロセスを｢ターンオーバー｣といいます。

まず初めはこの6週間に継続して鍼をすることで、肌の状態変化を最大限引き出せると考えています。

また、鍼を行い組織の修復が盛んなのは2週間程です。

施術間隔を1週間～10日間程度とすることで修復が盛んな状態をキープできます。

それらの理由から、最初の6週間を改善期間とし1週間～10日間隔で、4～6回の鍼施術を1クールとして設定しています。

その後は、月に1～2回のペースでメンテナンスを受けていただくことでいい状態をキープしていけると考えています。

ストレス社会と呼ばれる現代社会では、ストレス、頭脳労働、電子機器の使用などに起因して、眼精疲労、ドライアイ、顎関節症、緊張性頭痛、後頚部や背部の重度の凝りや疼痛、心因性腰痛、イライラ、不眠症など｢現代病｣と呼ばれる疾患が増えています。

このような症状に対して、現代医学では決め手となる治療法がない一方、鍼灸施術が著効を示す場合があります。

現代病の多くは、頭部や顔面部に症状が現れることが多く、美容鍼施術を通じて、上記のような症状が改善される事例は少なくありません。