変形性膝関節症

｢膝が痛むのは変形しているからだ｣

｢変形してしまっているから、痛みは一生このままだ｣

それは勘違いです！

実は、膝が痛むのは変形しているからではありません。

本当の理由は、炎症が起きているからです。

膝が痛いときに、

｢水が溜まる｣

｢触ると熱い｣

と、いったことを聞いたり、経験したことはありませんか？

これらは、炎症の起きているサインです。

関節が変形していると、関節内で炎症が起きやすくなります。

痛みを引かせるのに大事なのは、この炎症をコントロールしてあげることです！

実際に、膝の痛みが無い方でも、レントゲンを撮れば変形が認められることはよくあります。

もちろん変形の度合いにもよりますが、まだ諦めるのは早いかもしれません。

それは、早期から適切な対処をしていくことに限ります。

変形性膝関節症は４つのステージに分類されます。

ステージ1が軽度で、ステージ4が最も重度になります。

ステージ4になれば手術が適用になることが多いです。

要するに、そうなる前に手を打ちましょう！ということです。

ステージ1や2の場合だと、少し痛いなぁ…ぐらいでまだまだ動けます。

だから、まだまだ大丈夫と思われがちですが、そうしているうちにステージ３や４に進行していってしまうのです。

では、何をしなければいけないか。

大事になってくるポイントは以下の3つです。

変形性膝関節症がひどくなると、じっとしていてもズキズキうずいたり、立ったり歩いたりする動作が困難になっていきます。

そうなると、どんどん動く量が減っていき筋力が低下し、動く量が減るから体重も増えやすくなります。

関節に掛かる負担が増え、炎症が起きて痛みやすくなるという悪循環に陥ってしまいます。

その結果、骨や軟骨の変形が進行してしまい手術が必要な状態にまでなってしまいます。

それだけではありません。

動く量が減ってくると内臓の病気や認知症などの原因にもなりかねません。

膝が痛くなってきたら「まだ歩けるから大丈夫！」と思わず、早めの処置が大事です。

これまで、変形性膝関節症で悩む患者さんとたくさん向き合ってきました。

中には、病院で手術を勧められている患者さんもいました。

そういった患者さんたちは、口を揃えたようにおっしゃいます。

｢手術はしたくない！｣

｢手術だけは避けたい！｣

これが、率直な気持ちなんだと思います。

私も同じ状況になれば、そう思うはずです。

そして、私が患者さんに必ずお伝えすることは、

｢やれることはやってみましょう！｣です。

施術をすることで手術を回避できた患者様もいてます。

残念ながら、力及ばず手術になってしまった患者様もいます。

変形の進行度合いや生活習慣などにもよりますが、正直やってみないとわからない面もあります。

「100％手術を回避させます！」とは言えないです。

しかし、手術を回避できるように全力を尽くします。

もし、手術になってしまっても施術をしていたことは必ずプラスになっていると私は考えます。

何故なら、術後のリハビリがスムーズにいきやすいからです。

変形性膝関節に対する人工関節の手術をした場合でも、その後のリハビリが重要になってきます。

全く何もせずに手術を受けた場合、股関節や足関節の可動域、筋肉の柔軟性や筋力などが低下したままの場合があります。

しかし、施術をしてこれらの問題を少しでも解消しておくことで、術後のリハビリもスムーズに進みやすいです。手術した膝の可動域にも影響してきます。

私が施術していた患者様で、結果的に手術になってしまった方の話です。

手術後、経過の報告に来ていただいた際に

｢こんなスムーズに膝が曲がるようになる人初めてや！｣と担当医の先生がビックリしていた話をしてくれました。

だから、手術だと言われていても、まだできることはあるかもしれません。

｢やれることはやってみましょう！｣です。

※副作用について：施術後に身体のだるさ、患部の炎症、一時的な体温上昇、鍼による内出血が起こる場合があります。気になることや疑問点がございましたらお気軽にご相談下さい。