事例紹介

症状：

2か月ほど前に軽いギックリ腰。

動けるが１か月ほど経っても痛みが引かない。

2週間ほど前から立ったり、歩いたりすると右腰骨～太もも外側の痛みが強くなってきた。

痛みが強く、真っ直ぐ立ったり、歩くのも困難な状態。

病院で検査を受けたが骨には問題が無いと診断を受ける。

治療院などに通うもなかなか良くならず、どうしていいいのか分からなくなっていた時に当鍼灸院のHPを見て来院する。

 

施術経過：

1回目

当鍼灸院に入ってこられた時から腰がちゃんと起こせない。腰を起こそうとすると右腰骨のあたりから太もも外側に痛みが出る。仰向けに寝転ぶのも辛い状態。痛みが出るあたりを押えても特に痛みは無い。股関節周囲が硬く股関節が伸びにくくなっていた。股関節を伸ばそうとすると痛みが強く出る。腰は右側の緊張が強く出ていた。

腰から出て腰骨の前を通り太ももの外側に続く「外側大腿皮神経」による症状を疑った。

まずは、鍼灸施術と整体施術で腰、お尻、股関節周囲の緊張を緩めるようにした。

自宅での体操を確認して施術を終了した。

 

2回目(初回から3日後)

前回から生活の中での痛みはほとんど変わっていない。

動きをチェックすると、前回よりも少し腰を伸ばせている。横向きの状態で股関節を伸ばす動きが大きくなっている。右側の腰の緊張は残っている。

しかし、立っているとすぐに痛みが強くなり、腰をかがめてしまう。

前回と同じアプローチで施術を進める。

 

3回目(初回から6日後)

まわりの人からも「少し腰が伸びやすくなったんじゃない？」と言われるようになった。寝起きの痛みが軽減してきたが、洗面所まで歩いているうちに痛くなってくる。

腰部、股関節周囲の深部の緊張がまだ強く残っている。

前回と同じ流れで行なったが、これまでよりも少し長い鍼を使用し深部の筋肉へ刺激をした。

 

4回目(初回から9日後)

寝起きの痛みが軽減。動き出しも少し楽になったが1分ほど歩くと痛みが出てくる。

股関節の可動域は出てきたが、腰の深部の緊張が強く残っている。

前回と同じ流れで施術を行ない、更に長い鍼を使用し深部の筋肉へ刺激をした。

 

5回目(初回から11日後)

少しずつ歩ける距離が伸びてきた。

股関節の可動域、腰の深部の緊張も改善傾向にある。

前回と同様に施術をおこなった。

 

6回目(初回から14日後)

さらに歩ける距離が伸びてきた。膝を伸ばして上向きで寝転べるようになってきた。痛みをかばっているせいか左側の腰が気になってきた。元々の痛みが軽減してきたことで、他の部位が気になりだしたと考える。

まだ少し腰の深部の緊張は残っている。

深部への刺激を意識して、前回と同様に施術を行なった。

 

7回目～(初回から28日後～)

出張があり心配していたが、無事に帰ってこられた。

その後も状態が悪化することなく、日に日に良くなっていった。

念のためにMRIを受けると「腰部脊柱管狭窄症」と診断を受ける。

症状も軽減していることから、そのまま経過観察。

ストレッチなどしながら生活をし、久しぶりの来院。

右腰骨～太もも外側の痛みはほぼ無くなり歩くのも平気になっていた。

腰、股関節周囲の緊張が少しあったため、緩めるように施術を行なった。

日常生活にほぼ支障が無くなっていたため、間隔を空けて様子をみることにした。

その後も、定期的なメンテナンスで通院中。