事例紹介

症状：

立っている時にお尻～左脚全体のしびれと痛みを訴え来院。

立っていると3分程で症状が出てくるが、座っている時や寝転んでいる時は何ともない。

1年前くらいから少し気にはなっていたが、毎日5㎞くらいの散歩はできていた。

3か月程前から急激に症状が悪化し、病院でMRI検査を受けた結果、脊柱管狭窄症の診断を受ける。

リハビリやブロック注射を数回受けたが症状に変化はなかった。

施術経過：

1回目

姿勢をチェックするとお腹を突き出した立ち方になっていた。

腰、お尻、お腹の奥（腰骨の前側）、股関節の前側の筋肉が硬くなっていた。

1番の問題は立った時に姿勢が維持できず、お腹を突き出した状態になるため狭窄症の症状が増強していると考えた。

施術は、鍼灸と整体施術で腰部、お尻、股関節前、太ももの緊張を緩めて骨盤と背骨が動きやすくなるように施術を行なった。

自宅でのストレッチも確認。

 

2回目(初回から7日後)

症状が少し改善。台所で洗い物が少し出来た。来院前日には病院で4回目のブロック注射を受けた。

施術は前回と同じ流れで行ない、腰部の鍼に関しては深部の筋肉を狙って深く刺した。

前回伝えたストレッチと座り姿勢も確認した。

座り姿勢は、良い姿勢を意識しすぎて腰が反った状態になっていたので修正を行なった。

 

3回(初回から14日後)

3，4日前から痛みが大幅に軽減。足先にしびれは残っている。

これまでの痛みが嘘みたいと驚かれていた。

近所のスーパーへ買い物も歩いていけたが、体力が落ちているのかすぐにしんどくなる。

施術は同じ流れで行ない、痛みが引いてきたのでトレーニングを開始。

自宅でも痛みの出ない範囲で散歩やトレーニング、ストレッチを行なってもらった。

病院でのブロック注射も一旦終了となった。

 

4回目(初回から28日後)

前回調子が良かったので施術の間隔を2週間にあけてみたが、お尻～太ももにかけての痛みはほぼ出ていない。足裏、足先に少ししびれが残っているくらい。

買い物や散歩（20分くらい）にも行けているが、まだ体力が戻っておらず疲れやすい。

施術は同じ流れで行ない、トレーニングも実施。

散歩やトレーニングの強度を少しずつ上げていくように指示をした。

 

5、6回目(初回から42、52日後)

足裏、足先のしびれが少し残っている。我慢できないほどではないが、長時間立っていると気になってくる。

1時間くらいは休憩なしで歩けるようになった。

施術は同じ流れで行ない、トレーニングも実施。

 

7～8回目(初回から49～56日目)

足先、足裏のしびれは変化なし。

散歩の時のスピードを少し上げたせいか、階段や坂道でお尻～太ももがダルい感じが出る。

施術は、腰やお尻、股関節まわりの疲労が出ていたので、鍼の本数、刺す深さなどを増やした。

トレーニングも追加し、様子を見ながら少しずつ強度を上げていくことにした。

 

9回目～(初回から67日目～)

足先、足裏のしびれは少し残っているものの、以前のように歩けるようになり生活への影響はなくなった。

施術の間隔が少し空いても悪化することはない。

トレーニングも継続してできており、筋力も戻ってきた様子。

また症状がくり返さないように、1か月に1回継続的にメンテナンスを行なっていくことにした。