事例紹介

症状：

10年ほど前から腰やお尻、右脚に痛みとしびれがあり、痛み止めを服用しながら生活していた。

2年程前にMRI検査で脊柱管狭窄症の診断を受ける。

歩くと15分くらいで痛み出して、30分くらいが限界。

横向きで寝ている時や、イスから立ち上がる時の痛みも強い。来院する1週間程前にもMRI検査を行なったが、2年前状態から進行はなかった。

しかし、このまま薬を飲み続け、ひどくなれば手術することに不安を感じていた。

その前に何かできることはないかと探していたときに、当鍼灸院のことを知り来院する。

 

施術経過：

1回目

動きのチェックで腰を反らしたり、捻る動き、横に倒す動きでお尻、右脚に痛みが出る。

前かがみでは痛みはないが、柔軟性の低下が顕著。腰椎の動きもかなり悪い。特に前に丸まる動きが悪い。お尻、太ももの緊張が顕著で骨盤、腰椎(腰の骨)に歪みを認める。

まずは、鍼灸と整体施術で腰部、お尻、下肢の緊張を緩めて骨盤と背骨の歪みを整えていく腰椎の動きも出やすくしていく。自宅でのストレッチを確認。

 

2回目(初回から6日後)

前回から3，4日は痛みが軽減していたが、徐々に痛みが戻ってきた。
しかし、前回来院時ほどではない。服用していた痛み止めをご自身の判断で中止してみた。

前回の動作チェックで右脚に痛みが出ていた、反る動き、捻る動き、横に倒す動きではほとんど痛みが出なくなっていた。それよりも、腰の痛みが気になりだしていた。腰部の緊張が強く、反り腰傾向になっていた。

前回と同じアプローチで施術を進める。

 

3回(初回から13日後)

脚の痛みは少し減ってきたが、15分程歩くとお尻、右脚の痛みが出てくる。

腰椎の動きは少し出やすくなっているが、腰の奥の緊張がまだ残っている。

立っていても、座っていても腰が反りやすい。骨盤の歪みはなくなっている。動作チェックで今までと違う動きで右脚の痛みが出ていた。神経の圧迫部位に変化が出ていると考える。これまでと同じアプローチに加えて神経の圧迫が疑われる部位の施術を行った。

施術後は、動作チェックでの右脚の痛みが消失。

セルフケアのチェックをすると、フォームが変わっていたため修正した。

 

4回目～(初回から19日後)

痛みが出ずに歩ける時間が少し増えた。動作チェックで少し右下肢に痛みが出るが、腰の痛みの方が気になる。腰の緊張がまだ強く腰が反っている。

同じアプローチで、腰の筋肉への刺激を少し増やして施術した。

新たにセルフケアを追加。腹筋への刺激を行なっていく。

 

5～6回目～(初回から26，33日後)

歩く距離が更に伸びてきた。時々｢ピッ｣と痛むが休みたくなるほどではない。

来院時、背中が丸まって痛そうにしていたのが、背中を起こして入ってくるようになった。

動作チェックでの右脚の痛みは出なくなった。腰部の緊張はあるが、少しずつ軽減している。

同じアプローチで施術。前回行なったセルフケアをチェック。セルフケアのトレーニングもすこし強度をアップした。

 

7～8回目(初回から47、62日目)

調子が良くなってきたので、施術間隔を少し空けて施術を行った。

小旅行でいつもよりもたくさん歩いて疲労が出ていた。神経痛も少しあったが痛くて休む程にはならなかった。

動作チェックでのお尻、右脚への神経痛はなくなっている。腰の筋肉の緊張によるつまり感などの動きにくさは残っている。

腰回りの筋肉と歪みを整えるように鍼灸、整体施術を行う。

セルフケアトレーニングの確認、レベルアップ。

 次からは、施術の間隔を更に空けて経過をみていく。

 

9回目～(90日目)

脚の痛みはほとんどなく調子が良く過ごせている。たくさん歩いた後(1万歩ほど)は、少し気にはなっている。腰部殿部の緊張、骨盤・背骨の歪みを整えるように鍼灸と整体施術を行う。

セルフケア、トレーニングの内容をレベルアップ。歩いても疲れが出にくいようにしていく。

今後も１ヶ月に1回を目処に、メンテナンスを行ないながら経過を見ていくことにした。